みんなのブログ - 始まりの日

京都ファミリーハウス

始まりの日 (2019-3-29 18:55:15)
会報№24に掲載したものです。 感謝をこめて再録します。 『病気の子どもを持つ京都の親達が集まり、1年間の準備期間を経て、2005年4月に「京都ファミリーハウス」が動き出しました。 自分の子どもの入院生活を通じて感じた思いや願いはたくさんあっても、通帳にはそれぞれが出したあったお金が8.000円だけ、という出発でした。 2005年5月29日の京都新聞「凡語」に取り上げてもらい、記事を見て「部屋を貸してあげましょう」というオーナーさんに出会うことができました。京大病院にも府立医大病院にも近く、何かあってもすぐに病院に駆けつけることができる、私達が願っていた場所にあるマンションでした。 京都で滞在施設を必要としている人がいて、部屋を貸して下さる方があり、運営のノウハウも積み重ねてきて、機は熟しているのに・・・・知人達からの寄付を合わせても22.074円しかない通帳を前に、私達は途方に暮れてしまいました。 そんな時、人づてに私達の思いを聞かれた遠方の見ず知らずの方が「このお金で部屋を整えて下さい」と、積み立ててこられたお金を寄付して下さいました。 会ったこともない私達の思いだけを信じて、京都ファミリーハウスに託して下さったお金がどれほど嬉しく、ありがたかったことか。 京都ファミリーハウスの車輪は、これをきっかけに回り始めました。 部屋を整え日々運営していく中で、京都ファミリーハウスの新聞記事を読まれた方や、テレビの特集をご覧になった方、私達の友人や宿泊された利用者さんが次々にご支援下さり、皆さまのお蔭で14年間走ってくることができました。 他の滞在施設の多くが大企業の手で造られており、また個人や団体が所有する物件もオーナー自身が滞在施設を運営することで、滞在施設の箱ものに「家賃」を支払う必要のない運営団体がほとんどです。 そんな中で、病院に近い場所に滞在施設を作るため、毎月675.000円の家賃を支払っているのは、京都ファミリーハウスだけではないかな、と思います。 それにプラスして13部屋で毎月約120.000円の光熱費がかかります。一泊1.500円の宿泊費だけでは、とうてい賄えない金額です。 その足りない部分を、たくさんの皆さまに支えていただいています。 2010年から毎月ご寄付を振り込んで下さる方、毎年手術をされた日に近況と一緒にご寄付を下さる方、「〇〇歳になりました」と病児さんのお誕生月にご寄付をくださるお母さん、気にかけてくれている友人達や元宿泊者さん。小さな姉妹から「お年玉を送ります」といただいたこともありました。 そして先日は「病児の初給料です」とご寄付をいただき、感無量でした。 皆さまからのご支援が届くたび、そのお気持ちに添えるような運営が、きちんとできているだろうか、と襟を正す思いでいます。 皆さまから届くたくさんのご支援は、私達へのエールであり、私達に託された「思い」です。 京都ファミリーハウスは、皆さまから寄せられる多くの「思い」で作られているんだなぁと、振り込み連絡票を見ながら感じています。』 4月になったら、京都ファミリーハウスの15年目が始まります。 京都ファミリーハウスを立ち上げる時に、私達に手を差し伸べてくださった方は、そのあとも機会あるごとにサポートして下さり、京都に来られる用事がある時にはご寄付をお持ちくださいました。 その方が昨日、久しぶりに京都に来られました。 「新幹線の時間があるので・・・」とすぐに帰られましたが、始まりの日の思いを忘れずに頑張っていこう、と改めて心に刻みました。 心からの感謝をこめて「ありがとうございます!」
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